星のおくりもの. 6



残るのは親しい者だけとなり、リュティカには護衛に見える人物が2人が残りソファに腰掛ける。翔雅達にはもちろん天丸と、魔導師の珊瑚が加わった。

珊瑚は翔愛の世話をいろいろと手助けしてくれる倫斗の妹だ。

珊瑚と天丸は新たに椅子を足してテーブルを囲む。

 

「さ、挨拶も終わったしわたしの事は分かったよね。で、その綺麗な人の紹介はまだー?」

 

砕けた場になった途端にまた翔愛を観察するリュティカに周りが苦笑して、観察されている翔愛は少し翔雅の背中に隠れる。

 

「そんなに見るな、減る。察している通り、俺のパートナーで翔愛だ。翔愛、もう分かっているとは思うが彼が大魔導師のリュティカだ。普段はカレオン・汰夢にいるが時折我が国に訪れては遊んでいる。昔からの知り合いでもあり、年齢はああ見えて俺と同じだ」

 

同じ。そう言われた翔愛が隠れていた背中から出てまじまじとリュティカを見る。外見と年齢が合わない、のは翔愛も同じだがそれ以上だ。じっとリュティカを見れば嬉しそうに微笑まれ、引き続き観察されて、また背中に隠れなおしてしまった。

 

「は、はじめまして、翔愛です。あの、そんなに見られると、恥ずかしいです」

 

見られる事には慣れているが、リュティカの視線にはなぜか隠れたくなる何かがある。恥ずかしいと言うのは適する言葉が出なかったからで、気持としては戸惑う、に近い。

 

「ごめんごめん、だって綺麗なんだもん。もうじろじろ見ないから睨まないでよ。翔雅に天丸も」

「睨んでなんていませんよ。全く、相変わらずそうで何よりです、リュティカは」

「えへへ。天丸に褒められちゃった」

「褒めてません」

 

知り合いと言うには気安い仲なのだろうか。砕けた様子にそろそろと背中から出た翔愛に翔雅が苦笑しながら軽く頭を撫でる。

 

「噛みついてはこないから大丈夫だ。さて、食事を運ばせよう」

「ここのご飯美味しいから好き!それに流星群と重なるなんてわたしも運が良いよね。今夜から3日間だっけ?」

 

ここでの話題も流星群だ。運ばれてきた軽食を摘みながら船を出す予定である事を告げればリュティカの表情が輝いて同伴する事になるのも少ししか接していない翔愛から見ても当然の事だと思った。

そのまま話は続き、流星群が訪れるのは途方もない年数を重ねることや、流れ星に願いをすればかなうかもしれない、等の知識と雑談を混ぜた会話が続く。

果物をちまちまと摘む翔愛の皿にいつの間にか山盛りの料理が盛られる事もいつも通りで、食べきれずに翔雅に取り上げられるのもいつもの事になっている。

そんな当たり前の仕草が他者には衝撃を与える事もあり、リュティカは大層驚いていたが一人で騒いだ後にとても嬉しそうに笑っていたのが翔愛には印象的だった。




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