ハルと猫と魔法使い/悪友の三色団子
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基本的に人との接触は好きだ。 性的な匂いの無い接触だが、ハグしたりキスしたりは好きだ。 が、それ以上は・・・余り経験が無いので何とも言えないが、好きでは無かったはず。 それなのに何故かガイルはイヤじゃない。むしろ、好き、かもしれない。 でも、それでもこのまま何の抵抗もなく最後まで美味しく頂かれてしまうのは流石にハルのプライドが許さない。 かといってあのガイルをどうこう出来る訳でもないのだが。 「にゃ?」 鏡と睨めっこしながら唸るハルを足下に来ていたクロが見上げて首を傾げている。 「クロ・・・俺、どうすればいい?」 「ぁ?」 思わずクロの前にしゃがみ込んで猫相手に相談してしまうハルにクロはハルにすり寄ってただごろごろと喉を鳴らすだけだった。 「お前に相談した俺がバカだったよ」 この猫相手に何を言っているのか。 ハルは溜息を吐くと猫を抱き上げてリビングに向かった。 洗面所からリビングまではなかなかの距離がある。 広いのが売りのハルの家だ。 ぺたぺたと裸足で歩きながら次第に聞こえてくるガイルの声と市郎の声に自然に耳を澄ませてしまう。 耳にも心地よいガイルの低い声。 しかし話の内容を聞くうつにハルはクロを抱きしめたままふるふると肩を振るわせた。 「時間の問題だと思ったのだがな」 「俺もそう思ってた。何せあのハルが気に入った相手だしなぁ」 「触れて嫌がる様子はないのだが・・・最後まではまだ難しい」 「そりゃハルも必死なんだろうよ。でも途中まではやってるんだろ?」 「それはもちろんだ・・・が、まだまだだな」 「何だペッティングも出来てねーのか」 「いや、そこまでは何とか。最近は後ろでも良い声で鳴く」 「ならさっさと最後の一押ししちまえばいいじゃん」 「そうは言ってもな、ハルが嫌がる事はなるべくしたくない」 「でもこのままだと生殺しだろう?」 「うむ」 |
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