ハルと猫と魔法使い/悪友の三色団子
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「・・・やられた」 一方洗面所。 古ぼけた鏡に映し出された己の姿を見てハルは唸る。 市郎に指さされた首筋に2つ。 ゆったりとしたパジャマの胸元から見える範囲で3つ。 むかくつくらいに綺麗に映える赤い痕が沢山・・・。 この分だと服を脱いだ下にも沢山。 「あの野郎」 鏡に映る白い肌を恨めしそうに睨みながらハルは毒付く。 しかし、しっかりとついているのだから仕方がない。 ぶつぶつ言いながら着替えて一応の身繕いをして、それでもシャツに隠れない、首筋に浮かぶ痕だけは隠しようが無い。 鏡を睨んだままその痕に指先で触れる。 どうやらガイルのお気に入りの場所らしく、首筋はいつも噛まれる。 触れた指先からガイルの感触が蘇る様でハルはぶるりと震えると忌々しく、それでも鏡を睨み付けるしか出来なかった。 最近ますますヤバイのだ。 何がヤバってハルの貞操がだ。 前々から手は出して来ていたものの、最近その手を出す範囲が広がって深まってきてしまっているのだ。 前を弄られるだけならまだしも後ろまで弄られる様になってしまい、最近ではもう最後までいってしまうのでは無いかと言う程にガイルの手がハルに馴染んできてしまっている。 これはもう時間の問題かもしれない。 「・・・くそう」 しかもそれがイヤじゃないから困るのだ。 |
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