ハルと猫と魔法使い/サクラと酒
...07



「ガイル!旨いか!」
「ああ、旨いぞ」

杯を持っていない方の手でガイルの首根っこを捕まえるハルはとてーもご機嫌な様子でガイルも思わず笑みを浮かべてハルの腰を抱き寄せる。
まるで猫の様にごろごろと喉を鳴らしているハルはガイルから見てものすごく可愛いのだ。ご機嫌な笑顔に酒の酔いでほんのりと染まった目尻に潤んだ瞳。夕暮れの色を移して青紫から赤紫になっているその瞳を見つめながら甘い唇に唇を寄せれば何の抵抗も無く柔らかい感触を味わえる。
いつだってハルからの抵抗は少ない。だからガイルも調子の乗って何処までも進んでみたくなってしまうのだ。
何度か唇を合わせるだけのキスをして、薄く空いた唇に舌を差し入れればやはり抵抗は無く、絡み付くガイルの舌にやがてハルの舌もゆっくりと絡んでくる。
くちゅ、と音をさせてハルを味わいながらガイルは杯を床に置いて本格的に手を出す。
既に酔っぱらいのハルだ。ふわふわと気持ちよいままに本格的に気持ちよくなっているのだろう。普段であれば流石に抵抗の一つや二つ入る行為にも何の抵抗もないばかりか何処か甘えた吐息がガイルを擽る。

「ハルは綺麗だな」

夕日に照らされた美しいハル。
至近距離で眺めながら酒を肴を避けてゆっくりとハルを押し倒す。
猫達には悪いと謝ってハルを押し倒しながら縁側から続く庭に放り投げた。
小さな声が聞こえるのは怒っている所為か、それとも都合の良い解釈をすればガイルを応援しているのか。

「ん・・・」

ハルの上着をくつろげながら唇を落としては吸い上げてズボンの前もくつろげる。
細いハルの腰に引っかかっているだけのジーンズは前をくつろげれば軽く脱がせられてしまう。
ハルがご機嫌なうちにとガイルはいそいそとハルを剥いてご相伴に預かろうとまだくにゃりとしているハルを手の平に包み込んで刺激を与えた。







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