星降る庭で...11



身体が震える。
あちこちが痛い。痛くて痛くて、訳もなく悲しい。
荒くなる息の中、かすむ意識の中、翔愛の中には恐怖しか無い。寝台の上で、翔雅にのし掛かられてしばらく、身体のあちこちを翔雅の思うがままに弄られて翔愛はどうしても変な声を上げてしまう様になっていた。

「ああっ、あっ、あっ、やぁっ」

縛られた手首はいつの間にか寝台の柱に繋がれて全く動けないでいる。寝台に沈んだ身体の、大きく開かされた足の間にはいつの間にか翔雅が居て、息を荒げる翔愛に反して翔雅は全く冷静なままで翔愛の身体をいたぶっているのだ。

「ふ、ん。感じるんだな」

翔雅から発せられる言葉は何処までも冷たくて、痛い。
どうしてこんな事になっているのかも分からない翔愛にはただ悲鳴を上げる事しか出来ない。何をしているのか。これからどうなるのか。どうして、どうしてこんな事になっているんだろう。分からないからこその恐怖が翔愛を包み込んで離さない。知識の無い翔愛には全てが恐ろしいだけで、例え今翔雅が与えてくれているのが快楽だけだとしても、翔愛にはそれが気持ち良い事なのだとは分からない。ただ、身体が勝手に跳ねるだけだ。

「案外経験がありそうだな」

翔愛の性器を弄りながら片方の手で後口をゆるりと撫でれば面白い様に身体が跳ねる。

「やぁっ」
「はん、感度もイイ様で、何よりだ」

嘲りの声。低く鋭い声は容赦なく翔愛を突き刺しては傷つける。唇からは悲鳴しか出ていないのに翔雅は全く止めてくれる気配が無い。

「まあそれなりには楽しめそうだからいいか」

思うがままに翔愛の身体を弄った翔雅は有る程度解した翔愛の後口にいつの間にか滾った己をあてがって、何の遠慮もなく狭すぎる内にねじ込んだ。

「ああーっ!」

気持ち良さを与える行為では無い。痛みを与える行為だ。何を考えてたった一人でこの城に来たのかは分からないが、これで少しは懲りろと言わんばかりに翔雅の動作は容赦無い。悲痛な悲鳴も聞こえぬふりをして全身を汗に濡らす小さな身体を見下ろしながら反して一枚も脱いでいない己の身体を容赦なく激しく動かす。

「いたいっ・・・いた・・・やぁ・・・」

同じ色の大きな瞳からはぽろぽろと涙が溢れている。顔は真っ青で潤滑油も使っていない接合部はぎりぎりと翔雅を締め付け翔愛に痛みを与えている。

「ちっ、切れたか」

汗と精液の臭いに混じる血液の臭い。まあ別に少しくらい傷ついてもかまわんだろうと収まる気配のない苛立ちのままに翔愛を突き上げる。

「いやぁっ」

先程まで感じていた快楽はもう翔愛の中には無い。ただ痛いだけ、辛いだけ。自分が今何をされているのか、無知な翔愛には全く分からずただ全身に走る痛みに涙を流すだけだ。がくがくと揺さぶられる身体、涙の止まらない瞳。閉じる事を忘れてしまった唇からはひっきりなしに悲鳴を上げているのに、翔雅は全く気にとめてくれない。次第に翔雅の動きが大きく、早くなる。乱暴に翔愛の細い腰を掴んだ手がゆらゆらと揺れる足首を掴んでさらに開かせる。

「ん?こんな所にまでつけてたのか」

掴んだ細すぎる足首に付けられている、アクセサリーにも見える金属に翔雅は眉間に皺を寄せながらもそれに気をとめる事は無い。

「おら、どうした?少しは懲りたか?」

馬鹿な事をしやがって。古傷を何者にも犯されたく無い傷を抉る真似をしやがって。言葉無く呟いた翔雅は泣きながら力無く首を振る翔愛をより一層抉る。既に翔愛から上がる悲鳴に力はない。啜り泣きの様な声が微かにあがるだけだ。

「まあ書類上だけだがお前は俺の嫁だそうだ。名一杯かわいがってやるよ」

それなのに翔雅にとっては翔愛の何もかもが気に入らない。最初から何の抵抗も示さない、ただ怯えるだけの翔愛に翔雅は思うがままに苛立ちを当てつけた。





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