ハルと猫と魔法使い/悪友の三色団子
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「んんーーーっ!」 流石に成らしたとは言えガイルは大きい。 目を見開いてぽろぽろと涙を零すハルに唇を離したガイルはこつんと額をハルの額に乗せる。 「ハル・・・良いぞ」 「な、に・・・が、だ・・・よっ」 ハルの荒い息が収まらない。 感情とは別の所で止まらない涙をそのままに、それでもガイルを睨み付ける。 そんなハルにガイルは目を細めて唇でハルの涙を吸い取った。 「ハルの中は熱くて気持ちが良いな」 「っあ、う、ごくなよっ」 ちゅ、と音を立てて目尻から唇を離したガイルは笑みを浮かべたまま、少し身体を動かす。 ずるりと音を立てそうな感覚がハルを襲ってガイルに縋った手の力を強くした。 せめてもの仕返しとばかりにガイルの背に爪を立てるがガイルは微動だにせずニヤリと質の悪い笑みを浮かべる。その笑みにギクリとするハルだが時既に遅し。 「動くぞ」 「ま・・っ・・・やぁっ」 ずん、と腰を打ち込まれてハルが跳ねる。 力の入らない手に無理矢理力を込めてもガイルの動きに翻弄される。 粘着質の音とハルの甘い悲鳴が響き渡り、ガイルの荒い息も交わる。 「ハル・・・ハルっ」 掠れた声でハルを呼びながら白く細い首筋に歯を立てる。 噛み千切らんばかりに力を込めてハルを追い込む。 「ああっ・・・が、いる・・・ガイル・・・が・・・っああっ」 抑えきれない悲鳴が漏れる。荒い息と身体の中を抉る熱。 どんなに身を振っても逃れられなくてガイルに縋る手に力を込める。 けれど汗で濡れた肌にしがみつけなくてガイルが動く度にずるずると手が落ちる。 「やっ・・・おち・・・」 離れたくなくて、悲痛な悲鳴を上げるハルにガイルは一端動きを止めてハルの手を首に回させる。 「・・・ガイル」 ハルの中に入れた物をそのままに口付けを落として笑みを浮かべる。 顔全面に幸せ、と書いてるかの様な微笑みにハルも笑みを浮かべて余計な所に入っていた力を抜いた。 「愛している。ハル、お前だけを」 真っ直ぐにハルの瞳を覗き込みながら静かに告げら得るガイルの低い声。 その声の気持ちよさにハルはほろりと涙を零して小さく唇を開いた。 「俺も・・・すき」 決して嫌いじゃない。けれどまだ愛してる、までは遠い。だから、その中間。 そんなハルの心を汲み取ったのか、ガイルはハルの乱れた髪を撫でて汗の流れる額に小さなキスをする。 「上出来だ」 押して押して押しまくった甲斐があったと言うもの。 何時にない可愛らしい言葉にガイルの機嫌も急上昇だ。 そして、機嫌の良さと嬉しさに動きを再開する。 今度はしっかりとハルの身体を抱きしめて、一分の隙も無い様に密着させて、ゆったりと、けれど激しくハルを抉る。 次第に上がる息の熱さに身を焼きながら、ただ腕の中の存在を感じて、熱を分け合った。 |
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